来校ゲスト帖
夏のオープンキャンパス 業界ゲスト 月刊少年マガジン編集担当:小田太郎さん
8/21(日)オープンキャンパスにて、講談社「月刊少年マガジン」編集担当の小田太郎さんをお招きして、トークショーが開催されました。
※開催にあたり、当日はアルコール消毒・マスク着用などの感染防止対策を徹底した上で実施いたしました。
業界について、漫画家に求められることなど、参考になるお話しをたくさんして頂きましたので、その一部を掲載します。
Q:どういった作品が求められていますか。
小田さん:ラブコメは常に求められているジャンルですし、最近だと異世界モノも流行っていますよね。流行りのジャンルっていうのはその時々で必ずあります。
ですが、流行りじゃないマイナーなジャンルでも作家、担当が熱意を持って作品を作っていれば読者にも届くと思います。
作家性の強いもの、誰も見たことがないジャンルであれば、それはそれでウリになりますよね。
「流行っているから描こう」というよりは自分が自信を持って「これは面白い」と思うものを描く、編集部としてもこんな面白いものがあったのかと教えて欲しいくらいなので、そんな気持ちで作品を作っていって欲しいと思います。
Q:漫画家を目指す上での心構えや、今するべきことがあれば教えてください。
小田さん:漫画家として活動していくと、悩むことや上手くいかないことの方が正直多いと思うんです。
作品を作り続けることが一番大切なので、折れない心が必要になってきます。
最初の打ち合わせって作品の足りないところを指摘されるので辛いと思うんですよ。
キャラが弱いとかストーリーが単調とか、こういった話しは批判する為じゃなくてより良い作品にする為なんだっていうことを認識して欲しいです。
漫画はエンターテインメントなので読者に楽しんで貰うことが目的です。
作家さんの中にも編集部の中にも、必ずこうしたら面白いはずだっていう想い、設計図があると思うんです。
なのでそれを相手に開示して、こういう風に面白い作品なんですってきちんと伝えられる能力があると良いですね。
これから漫画家を目指す人は、自分はどういうパターンやシチュエーションが好きなのかを深堀して考えてみてください。
例えば、キャラクターの年齢差がツボにはまるとか、師弟関係の話しが好きとか、そういったことをいっぱいストックしていくと良いと思います。
トークショーの後は、希望する方への作品添削も行われました。本校の在校生も含めて一人一人じっくりと添削していただきました。
小田太郎さん、お忙しい中ありがとうございました。