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来校ゲスト帖

8/10(土)  声優:朴璐美さんゲストトークショー

2013年12月25日

8月10日(土)夏のオープンキャンパスのゲストとして、TVアニメ「鋼の錬金術師」シリーズのエドワード・エルリック役、「トリコ」小松役、そして最近では「進撃の巨人」ハンジ・ゾエ役での活躍も記憶に新しい朴璐美さんにお越し頂き、トークショーが開催されました。司会は学校長と声優学科2年生、佐藤詩歩さんが務めました。

Q:「進撃の巨人」について今年1番の話題作ですが、ハンジ役への思い、また作品への思いについて教えてください。

進撃に関しては、音響監督の方がコレでもかと生々しさを求めてきます。音響監督のアツさに感化されて私も燃えてアツい思いで演じさせていただいています。
ほぼ1話ハンジがずっとしゃべっていた回があったのですが、その最後のシーンで「ソニー!ビーン!」と叫ぶシーンがありました。台本では「ソニー!ビーン」と名前を叫ぶシーンは無かったのですが、私がわあああっと感情が高ぶって思わず名前を叫んでしまったら、監督に「それ良いね!」とおっしゃって頂いて採用されたんですよ。
私だけでなく、キャストの全員がそうです。みんな心を開いて全力で演技しています。梶くんをはじめ出演者全員、本当に素晴らしい演技をしていますよね。進撃ってそのような役者とスタッフ全員の熱がこもった作品になっているのではないかと思います。

Q:「リゾーリ&アイルズ」について井上喜久子さんとの掛け合いが素晴らしい作品です。アニメと外画では違うテクニックが要求されると思いますが、外画の場合朴さんが心がけていらっしゃるところはどのような点ですか?

外画の吹き替えの場合は、実際の人間が演じていらっしゃいますので、とにかく自分の役の女優さんと呼吸をあわせることを念頭において演じています。

外画の場合は、アニメと違って生きている人間に声をあてるので、その演じられている女優さんと呼吸を合わせて演じなくてはいけないんです。合わせないと声だけ誇張したお芝居になってしまったり、その逆もしかり。なので、とにかく呼吸を合わせることを意識して演じています。

Q:男性役に憧れる声優志望の女の子が多いのですが、男になりきる上で大切なことはなんでしょうか?

よく、男の子の声を出すにはどうすれば良いですか?と質問がきますが、私は性別は関係ないと思います。
例えば、「進撃の巨人」のハンジ役を例に挙げると、『ハンジは男性か女性かどちらですか』と聞かれることがよくあります。でも私は、性別なんて関係ないと思っています。性別を考えるよりも、まずはハンジの気持ちを伝えるのことのほうが大切だと思うんですよね。ハンジ自身は、自分は男とか女とかを意識して物語に出てくるわけではないですよね?それよりも「私はこの巨人をどう研究しようか?」っていう情熱を視聴者に伝えることの方が大事だと思います。なので、あまり性別とかって、実は関係ないと思うんです。そして、声を作る必要はないと思います。男になりたいのなら、声を作るのではなく、自分の中の男の子な感情を出していけば良いと思います。

Q:舞台について。朴さんは声優だけでなく、女優として舞台でも活躍していらっしゃっていて、9月に劇団桟敷童子とタッグを組んだ「夏ノ方舟」が公演予定ですが、朴さんにとって舞台の魅力とはなんですか?

夏ノ方船、本当に良い舞台です。常々思うのですが、データを介して得られるものってアニメとか実写の映画とかドラマとかたくさんありますよね。そこで心が動いたり感動することもたくさんあると思います。でも、舞台というのはライブなんですよ。なので、ライブ感というものをとても大切にしています。やはりお客さんが入ることによって、お客さんと一緒に作品を作っていくんですよね。面白いでしょ?当然のことながらお客さんが毎回違うので、同じストーリーの舞台でも毎回違う舞台になるんです。同じことをやっているのにね。そして、お客さんが答えを教えてくれたりもするんです。

今回の「夏ノ方舟」に関して言えば、「悲しみの碧」が上から降りしきる様が観られますし、舞台がぐわんぐわん揺れるし、音響はガンガン鳴り響くし、キャスト18名全員で唄うシーンもあるのですがこの迫力も凄いことになっています。なので、みなさんのハートを鷲掴みにすること間違いなしです。

Q:朴さんの中学、高校生のころの夢について教えてください。
学生の頃、私は夢を持っていなかったんです。なので、こうして夢を持っているみなさんはすごいなと思います。本当に私は夢が無くて、「これをやりたい!あれをやりたい!」という感覚がほぼありませんでした。うらやましいです。その気持ちを大切にしていって欲しいと思います。

Q:最後に声優を目指す中高生にメッセージをお願いします。

アニメを観ることは良いことだと思いますが、アニメばかり観ていてはダメです。アニメには確かに良い作品がたくさんあって、皆さんの心を開拓してくれます。でも、そればっかりじゃダメ。アフレコは、声を真似するって思っちゃダメですよ?もっと皆さん心を揺さぶって、いろいろなことを吸収しないといけない時期だから、いろんなことを感じてください。実写でもなんでも。アニメが好きだから、アニメしか観ない。これは絶対にダメだと思うんです。

そして、自分の体を使って経験してください。それは何故かというと、声の仕事というのは、舞台や映像のように体で表現することより有る意味難しいんです。アフレコ中は、相手の目を見れない、触れないから。演技中に見なければいけないのは画面です。でも隣の役者さんと会話をしなければいけない、触れ合わなきゃいけない。声優っていう仕事は五感をフルに使っていかないといけないんですね。なので体を使った経験が大事になってくるわけです。

皆さんには、色々なことを経験して素晴らしい役者になって頂きたいです。

最後に、参加者全員と記念撮影をし、この日のゲストトークショーは終了しました。集合写真はポストカードにして参加者全員にプレゼントします。楽しみにしていてくださいね!朴璐美さん、お忙しい中、ありがとうございました。

なお、当日の午前中は恒例の在校生向け特別授業!
いつか現場で出会う後輩達に大先輩の朴さんから熱いメッセージを頂き、声優や演技について多くを学ぶことができました。

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