来校ゲスト帖
3/24(日) 春のアニカレ祭 声優:朴 璐美さんゲストトークショー
3月24日(日)春のアニカレ祭が開催されました。トークショーゲストは昨年に引き続き、鋼錬シリーズを通してエドワード・エルリック役でおなじみの朴璐美さん!アニメアフレコと外画吹き替えとの違いや、舞台についてなど幅広くお話して頂きました。司会は学校長と声優学科2年生、書上春菜さんが務めました。
Q:アニメと外画では、ちがうテクニックが要求されると思うのですが、「リゾーリ&アイルズ」において朴さんが心がけていることはなんですか?
向こう(外国)の女優さんと息を合わせることですね。今回の作品ではディレクターの方がとても厳しい方でテンポ感や緊張感を大切にする方でした。短い時間の中にどう考えても収まりきらないような量のセリフが組まれていたときも「〜だったのよ。」を「〜だったの。」に自分で削ってみたりしましたが、ディレクターは許してくれませんでした(笑)
Q:未だに根強いファンの多い「鋼の錬金術師」のエドファンに一言お願いします。
本当に疲れました。でもかわいい子だった。
鋼の錬金術師のエド役は本当につかれました。とてもエネルギッシュなキャラクターだったので、洗いざらい全て持っていかれました。バンっと土足で入ってきたと思ったら、私のもっているものを「まだあるだろっ!よこせっ!」って感じでかき回していきました。演じている側としては、コントロールが効かないキャラで、本当に疲れました。でもかわいい子でした。私の中で存在感が強いキャラで、未だにマンガを見たりすると「鋼だ!!」って感じで感慨深いものがありますね。
Q:これから舞台に挑戦してみたいと思っている人へ何かアドバイスをお願いします。
演劇の神様は必ずいる
舞台を踏むことって、最初は怖いと思うし、とてもしんどい思いをすると思います。でも、一度舞台に立ってみてください。照明をあびてみてください。ステキ空間がそこには広がっています。今までのつらい稽古も照明を浴びるとどうでもよくなります。その感覚をぜひ皆さんにも味わってもらいたいですね。演劇の神様って必ずいて、稽古場で一番恥じをかいた人、一番しんどい思いをして頑張った人に演劇の神様は振り向いてくれて、本番、その人が一番輝くんですね。逆に稽古場で「俺、出来るし」って思って余裕で居る人が本番あまり輝かなかったりするんですね。本番では恥をかけないから、稽古でいっぱい恥をかいて、失敗して自分を信じて演じていって欲しいです。皆さんには、本番でステキな明かりの中に身を置いて欲しいですね。
Q:自分の殻を破るためのアプローチとは?
自分の殻を破りたいって漠然と思っちゃダメ
「殻を破りたい!」といっても、殻を作っているのは自分だからね?自分自身が作っている訳だから、その殻を破るのも自分のメンタルしかないんですよね。なので心の強さを持つのが一番必要なことなんじゃないかな?って。それには、自分を信じる勇気が必要になります。じゃあ、信じるって何?ってことになるけど、私が思うに、皆さんは中学生、高校生で今が一番多感な時期だから、きっと大嫌いな部分が自分の中にあると思います。醜い自分、汚い自分。そこを見たくない、そんなの自分じゃないって思っている人が多いと思います。だけど、そこを認めないでいたらずっと気付くことが出来ないですよね?自分の殻を破りたいって漠然と思っちゃダメ。自分の醜さ、汚さ、いやらしい大嫌いな部分をきっちり自分が理解すること。そして、「こんなにしちゃってこめんね。」って自分に謝ったら、もう一度自分の心に返してあげる。これが一番必要なことだと思います。そうしたら、殻とか壁というのものがおのずと崩れ去って新たな世界が、あなた達の前に広がっていくと思います。
最後に、参加者全員と記念撮影をし、この日のゲストトークショーは終了しました。集合写真はポストカードにして参加者全員にプレゼントします。楽しみにしていてくださいね!朴璐美さん、お忙しい中、ありがとうございました。
なお、当日の午前中は恒例の在校生向け特別授業!
いつか現場で出会う後輩達に大先輩の朴さんから熱いメッセージを頂き、声優や演技について多くを学ぶことができました。