11/12(土)声優:田中真弓さん、在校生向け特別授業 - アニカレ広場

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来校ゲスト帖

11/12(土)声優:田中真弓さん、在校生向け特別授業

2011年12月04日

今回は、学生達の憧れ、声優の田中真弓さんにお越しいただきました。田中さんが特別授業で来校すると決まった時、感激のあまりに泣き出した学生がいたほど。当日、学生達の熱気は最高潮でした。

では、私学校長と田中さんとの一問一答です。

やはり田中さんに憧れて、田中さんのようになりたい!!という声優志望の学生は多いのですが、ではずばり、どうすれば憧れの少年声が出せますでしょうか?

「無理をしないことです。元々、私は低い声なので、それほど無理をしてつくらなくても、『少年』の声に近いトーンを出すことが出来ます。これは皆さんも同じ事。自分が一番無理をしない音域で、一番いい声が出るのはどういう声なのか。少女なのか、女性なのか、少年なのか、男性なのか、あるいは年配の方なのか。それを普段の練習の中でしっかりと見きわめていくことです。」

ワンピースについて。11/12現在、522話放送という、超ロングラン放送となりましたが、今振り返られて『ワンピース』とは、どんな存在でしょうか?

「今、これほど長い番組も少ないですし、またキャラクター達が成長する物語としては一番長いのではないでしょうか?尾田栄一郎先生の尽きないアイデアやストーリーの素晴らしさ、そしてアニメ化を支えるスタッフや役者の皆さんの努力の賜だと思います。特に尾田先生のストーリーに張り巡らされた伏線や、キャラクターへの想い、そして一つ一つのエピソードの締めくくりの素晴らしさ、我々役者も思わず力が入りますし、何より、私が誰よりもワンピース、そしてルフィの大ファンなのです。」

本校の声優学科の学生は、もののけ姫のアシタカ役、松田洋治先生の指導で、毎年卒業公演にシェークスピアを行っています。田中さんも俳優として舞台に立たれることが多いと伺っておりますが、声優にとって舞台の大切さってなんでしょうか?

「声優として、息の長い仕事をしていこうと思ったら、舞台はしっかり経験しておいて下さい。実際に自分の体を使って演じる経験は舞台でしか味わえないですし、その経験は声優という役者にとって、無くてはならない経験になると思います。」

では、ずばり舞台の魅力とは?

「舞台は、幕が開くと役者達のものになります。何が起こっても、『SHOW MUST GO ON』。
誰にも止められないですし、それだけに責任もある。プレッシャーもある。舞台は生き物ですから、お客様の反応によって役者の演技も、『間』も変わってきます。でも、だから楽しいのです。難しい。大変。でも、楽しいのです。」
 

辛い壁にあたったとき何を支えにしてどう乗り越えていけばいいでしょう?具体的なエピソードがありましたらお願いできますでしょうか。

「『畜生』。と思い、上を向く気持ち、でしょうか。私は今までそうやって乗り越えてきましたが、これも人それぞれです。がんばれない時もあるでしょう。思うようにいかない時もあるでしょう。それでもやり続けないと行けない時…そんな時、自分を見守ってくれる人や、そんな自分に気づいてくれる仲間も大切だと思います。私も辛い時、気づいてくれた仲間がいて、そのことでずいぶん助けられた記憶があります。」

 

学生からの質問にもお答えいただきました。その一部分を…

 

 

 

学生「台本を貰って、まずはじめにすることは何ですか?」

「アフレコの台本ならば、まず自分の台詞にチェックを入れます。アフレコは3時間〜5時間という限られた時間内での作業になりますので、しっかりと準備をするためにも細かな注意点も書き込みますね。舞台の場合は開演までに約一ヶ月の稽古があります。それに、舞台は脚本全体の流れを理解し、自分の立ち位置も把握して進みますので、何もチェックをつけずに、全て完全に覚えます。自分以外の台詞も全て、です。」

学生「テンションが上がらない時はどうされますか?」

「少し気が落ち込んでいる時とか、あまり元気がない程度の時は、『よし、がんばるぞ!』って気持ちを奮い立たせますが、でも、本当にどうしようもないぐらい落ち込んでしまった時は、そんなに簡単に解決するものではないかもしれません。さっきも言ったように、本当に大切な仲間が大事なのではないでしょうか?」

学生一人ひとりにも丁寧にお答えいただき、質問した学生達も感激の様子でした。
またの再会をお約束いただき、学生達の熱気に包まれた特別授業は幕を閉じました。

田中真弓さん、ありがとうございました。

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