来校ゲスト帖
10/23(日)【橙美祭】ゲストトークショー(声優:中村悠一さん)
10月23日(日)、橙美祭のゲストトークショーに人気声優の中村悠一さんが登場しました。『おおきく振りかぶって』(阿部隆也役)、『CLANNAD -クラナド-』シリーズ(岡崎朋也役)、『マクロスF』(早乙女アルト役)、『機動戦士ガンダム00』シリーズ(グラハム・エーカー役)など人気作品に多数出演されている中村さんにお話をうかがいました。
マクロスFも多くの作品と同じように、大切な作品の一つ
「マクロスが特別とか、アルトの役柄が他の役とは違うとか、そういうことではなく、一つ一つの作品との関わりを大切にしていきたいですね。
監督、脚本、演出、アニメーターそして役者と、多くの人が関わっての作品ですし、それぞれの役ごとに要求が違ったり、役者として表現すべき事が違うのも当然ですから、そういう『時』や皆で創り出した『空間』を大切にしたいですね。」
-大きく振りかぶって-
野球を好きな人にも『面白かった』と言ってもらえたことも、喜びの一つ
「『おお振り』は、細部にもこだわって創られた作品です。今、ベンチにいる人、守備で守っている人、打順で次に回ってくる人。全ての順番を頭に入れて録音を行っています。
例えば、ベンチのガヤにしても、そのタイミングでベンチにいる人だけで行うとか。また、ボールの位置や内野手、外野手、ピッチャー、キャッチャー、バッターといった球場の中にいる人たちの位置関係まで理解しつつ、とても緻密な作業が続きました。
ですから、野球に詳しい人や野球好きな人から『面白かったよ』と言ってもらえると、手応えを感じましたね。」
「ナレーションはアニメに比べて比較的自由度が高いと思います。自分の中で蓄積した知識や経験が作品にかなり影響を与えるのはやってて面白いですね。また、日頃から気をつけて吸収していた知識が生きれば、『ただナレーションするだけじゃなくて、中身までも取り組んでくれる』とスタッフからも信頼されます。
また、僕達は役者なので、キャラクターの部分を演じたり、呼吸や間合いを計ることで抑揚をつけたりと、役者でないと出来ない表現をすることが出来ます。
ナレーションが苦手だと感じている方は、自分でないと出来ない表現方法を考えてみるのも
一つの方法ではないでしょうか。
楽しいことに向き合っていれば、『壁』を感じることもない
「楽しかったり、好きなことに壁は感じないですね。あんまり楽しくないものに壁を感じるものです。『壁』を感じるのではなく、まだ足りないから頑張らなきゃと思うことはたくさんあります。そこを『壁』だと感じて迂回して楽をしてもいいけど、損するのは自分です。理想に近づけると思えばどんなことだってできるはずです」
下手でもいいから胸を張って頑張っている人の方が絶対にいい。
「目指したからには何かかたちに残したいですよね。でも、時には思うようにいかない時もあります。だから必要以上に自分がだめだからと考えなくていいと思います。自信を持ちすぎるのもよくないけれど、下手でもいいから胸を張って頑張っている人のほうが絶対にいい。自分をいかにアピールできるかを考えて、恥をかいてもいいから精一杯ぶつかってみましょう」
最後に中村さんと参加者のみなさんで集合写真を撮影し、トークショーは終了しました。
集合写真はポストカードにして参加者全員にプレゼントします。楽しみにしていてくださいね!
中村さん、貴重なお話をありがとうございました。