声優学科2年生向け 声優 千々松幸子先生特別授業  

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来校ゲスト帖

声優学科2年生向け 声優 千々松幸子先生特別授業

2011年06月11日

5/29(土)国民的アニメーション「ドラえもん」野比玉子(のび太のお母さん)役、「ど根性ガエル」ピョン吉役で有名な千々松 幸子先生の特別授業が開講されました。

日常の練習から心がけておくこと
千々松先生は自らの経験にも基づき、次のようにお話しいただきました。「目にする映像を全て言葉にすること。ニュースの映像、電車の車窓に流れてゆく景色、刻々と移ろうものを言葉で表現することによって、アドリブの力、発想力、頭の回転と、話し手にとって必要なことが磨かれてゆくと思います。」

 

日頃の学習で最も大切なことは?
「基本の繰り返しです。これがないと、何も積み重ねることが出来ません。新人の時はもちろん、将来何かの壁にぶつかった時も、まず、基本に戻ること。技術はもちろん、何故この業界へ進んだのか、何になりたいのか。自らの原点に向き合うことも大切です。」
また、常日頃現場では、『お客様に聞かせるレベルのお芝居』を心がけていますが、それには普通のテンションではなく、『仕事』のテンションまで引き上げなければなりません。その場合にも、基本の積み重ねがなければ、上げようもありません。何においても大切なもの。それは基本の練習なのです。」


 

ドラえもんの後半、時には台詞が
アドリブの時も…
「もちろん、脚本家の先生があって、台本もあっての話ですが、長年(ドラえもんのメンバーは26年間、同じメンバーでアフレコが行われた)培った信頼関係や、そのキャラクターに本当になりきるための演技、そして一体感があってはじめて、台詞の一部はアドリブになることがありました。アドリブというより、のび太のママは、こういう時、きっとこうしてのびちゃんを叱るのだな、という自然な感情の表れだったと思います。」

 

お仕事を始められた頃、一発録りも多かったと聞きます。
現在のスタジオとの違いについて
「技術が進歩しても、基本は何も変わらないと思います。たしかに機械の性能のおかげで労力は少なくなったかもしれませんが、俳優に求められる技術、技能、何度修正が可能であっても現場の緊張感は変わるはずがありませんから。」

 

学生達にアドバイスを
「どんな役でも、大切なのです。自分の前にある役はもちろん、どこにチャンスが巡ってくるかもしれませんから、日常から努力は続けましょう。特に今は、どんなモノにも声が当てられる時代。(ホールの大きなスピーカーを指さし、)ああいう形のモノが話し出しても、アニメとしてはおかしくないでしょう?では、どんな声を出すのかしら。想像するのも楽しいではありませんか。どうか皆さんの若い、素晴らしい感性を磨いて、より多くのお仕事を掴んでいって下さい。」

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