来校ゲスト帖
【特別授業】卒業生 出口花穂さんによる特別授業を実施しました。
2025年2月28日(金) 東京校と大阪校のアニメーション学科の在校生に向けて、キャラクターデザイン・総作画監督として活躍していらっしゃる、株式会社MAHO FILM在籍で卒業生の出口花穂さんにお越しいただき特別授業を実施しました。
学生には事前に「室内」「立っている人物」「座っている人物」「二人以上」というテーマに沿ってレイアウト(アニメ画面作りの設計図のようなイラスト)を描いてもらいました。
その中から計5作品のレイアウトを出口さんに直接添削していただきました。
添削時には、レイアウトを描く時にどこを気を付ければいいのか、ひとつひとつアドバイスをしていただきました。
出口さん:アニメーションは分業の為、次のセクションの方に伝えることが大切です。
模様が無い壁や空(天井)にもパースはあるので、パースラインだけでも書いておくと分かりやすくなります。
アイレベルを下げると落ち着いた印象の絵になります。逆に、アイレベルを高くし過ぎると地面が画面内に大きく入るので、落ち着かない絵になる可能性が大きくなり、そうなってくると動きを含めてレイアウト自体が難しくなるんです。
アニメーションはカメラで撮っている映像と同じものなので、カメラマンがどこで撮影しているかということも意識するとアイレベルを考えやすくなるんじゃないかと思います。また、レイアウトの中で何を表現したいかを明確にするのも大切です。
※アイレベル(カメラの位置・高さ)
目の前で添削していただくことで、より魅力的なレイアウトを表現する為にはどうしたらいいのか、
キャラクターの動きやパース、構図の取り方などが分かったのではないでしょうか。
学生からの質問にも答えていただきました!
Q、アイレベルが高い時と低い時ではどのような印象の違いがありますか?
出口さん:一概には言えないんですけど、アイレベルが自分の目線よりも高い時は、台に乗るかドローンなどで撮影しないと撮れないので、その画面を作ることに何かしら意図があると思っています。メンバーが複数人いるときや、子供たちが暴れまわり床が散らかっているなど、全体を見せたい場合にアイレベルを高めで使用することがわりと多いかなと思います。自分の目線やしゃがんで撮れたりする低めの位置は、日常的な絵を描きたい場合によく使用しますね。その絵の見せたい部分がどこにあるかによって、アイレベルは大きく変わってきます。
活躍されているプロによるレイアウト添削を間近で見た事で、授業を受けた学生たちはとても勉強になったと思います!
出口花穂さん、お忙しい中特別授業をしていただき誠にありがとうございました!