声優学科ブログ
6/30(日) 声優:伊瀬茉莉也さんゲストトークショーアフターレポート
6月30日(日)オープンキャンパスにて、「HUNTER×HUNTER」キルア=ゾルディック役、「葬送のフリーレン」ゼーリエ役などで活躍していらっしゃる声優の伊瀬茉莉也さんをお招きしてトークショーが開催されました。
まず、午前は声優を目指す在校生に向けた特別授業を開催いたしました。
演じる上での考え方や、在校生からの質問に直接お答えいただいたりと、憧れの声優である伊瀬さんからとても貴重なお話を伺うことができました。
そして高校生向けのトークショーでも、さまざまな質問にお答えいただきましたので、その一部を掲載します。
Q:高校生のうちにやっておいた方が良いことはありますか。
伊瀬さん:高校生活を全力で取り組んで欲しいと思っています。
この時期に体験していること、感じたことがお芝居の根幹になっていきます。勉強、部活、友達との関係、恋愛も全部全力で向き合って欲しいですし、困難なこと、嫌なこと、何かにぶつかったとき、この経験は自分を強くしてくれるんだと思って乗り越えて欲しいです。そういった良いことも悪いことも全部覚えておくと、将来に絶対役に立ちます。
Q:役を演じるにあたり、どういったことを意識されていますか。
伊瀬さん:演じる上で一番大事なのは、キャラクターのバックボーンだと思います。
そのキャラクターがどんな育ち方をして、どんな経験をして、今の性格が形成されているのか。バックボーンを知るってことは、その人を知るってことなんですよ。それを知らないと人を演じるなんてできないと思います。
Q:キャラクターを深堀して考えていくときのコツはあるのでしょうか。
伊瀬さん:一番身近な人間って誰かというと自分自身になるので、まずは自分のことをしっかり分析できるようになると良いと思います。先ほどの話に繋がるのですが、さまざまな経験をして自分自身と向き合っていけば、役を演じるときにどう考えていけば良いのかも分かってきます。
そして伊瀬さんには、参加した高校生からの質問にもお答えいただきました。
Q:アフレコ現場にて、チームワークを維持するための立ち回り等はあったりするのでしょうか。
伊瀬さん:とても良い質問ですね。例えば若手で主役を演じる場合は、とにかく一生懸命に取り組んで、周りの先輩方も巻き込んでいくぐらいの全力の姿を見せることが大事だと思いますし、キャリアを積んで自分が先輩の立場になる現場であれば、若手が演じやすい環境を作ってあげられるようにするとかですかね。空調の温度を気にしてあげたりとか(笑)、演じる場面について一緒に考えていくこともあります。現場や自分のキャリアによって、その都度任されているポジションが違いますね。
最後に、これから夢に向かっていくみなさんにメッセージをいただきました。
伊瀬さん:日本のアニメーションって世界に誇れるコンテンツだと思っています。
これからこの業界に関わるのであれば、無限の可能性がありますが、その分責任も大きくなっていくと思います。
なので、使命感を持ちながら日本のアニメって超かっこいいんだぜっていう想いを世界にどんどんと届けて欲しいです。
みなさんの夢を心から応援しています。ぜひ頑張ってください。
伊瀬茉莉也さん、お忙しい中ありがとうございました!