アニメーション学科卒業生 座談会 vol.2 - アニカレ広場

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アニカレ・ダイアリー

アニメーション学科卒業生 座談会 vol.2

2016年09月08日

syuugou

main

shishido宍戸俊介さん

㈱ボンズ

「モブサイコ100」
「文豪ストレイドッグス」
「赤髪の白雪姫」
「血界戦線」

maeda前田ゆり子さん

㈱J.C.STAFF

「タブー・タトゥー」
「食戟のソーマ」
「へヴィーオブジェクト」
「ふらいんぐうぃっち」

haruyama春山育子さん

㈱プロダクションI.G

「ハイキュー!!」
「黒子のバスケ」
「ジョーカー・ゲーム」

kubota久保田由華さん

東映アニメーション㈱

「ワンピース」
「魔法つかいプリキュア!」
「ドラゴンボール超」

tsukamoto塚本直重 先生

デビュー・就職担当

 

 

会社が欲している人材の傾向とかも分かってくるので、
相談に乗ったりとか協力出来ると思います。

vol2

塚本: 就職指導室では、今の時期はポートフォリオ(※)チェック真っ最中ですよ。

宍戸: そうですよね。佳境ですよね。

塚本: ちなみにこの間、J.C STAFFさんに2名内定が決まった在校生がいるので、前田さん来年からよろしくお願いしますね。

前田: 本当ですか?楽しみです。

(※)ポートフォリオ クリエイティブ系の就職活動に必要な、自分の作品をファイルにまとめた冊子のこと。

塚本: 皆さんが就職活動をしていた頃はどんな所を頑張りましたか?

前田: まずはポートフォリオを1冊をしっかり作り上げるというところが大変ですよね。

塚本: 前田さんは凄くしっかりしてるから、ページ構成とかも考えながら作っていたよね。

前田: 見る人が見やすいようにという意識は持って作っていました。この間、会社に届いたポートフォリオをちょっと見せてもらえる機会があって、やっぱり人に見せるという意識がある人と無い人は違うなと思いました。何を見せたかったのかが伝わるものでないと。自分の時はテーマとかを必死に考えながら作っていたと思います。

春山: 私も聞いた話ですけど、見せ方って大事みたいですよね。作品の順番一つ取っても、印象変わりますしね。

前田: 結局、アニメの原画も絵で伝えたいことが伝わらないとダメじゃないですか?なので、ポートフォリオも原画も効果的に伝えるところは根本的に一緒な感じがします。

塚本: 会社ごとに求めているものとか違うからね。デッサンを重視する会社と、動きのある絵を重視する会社があったとして、作品順は一緒じゃいけないよね。そこで迷っている学生も結構居るんですよね。

前田: 本当に一番良いのは、ここにいる私たち以外にも卒業生がたくさんいるので、行きたい会社で仕事をしている先輩を訪ねてもらうことだと思うんです。自分も5年くらい会社にいますが、それくらいの期間仕事をしていれば、会社が欲している人材の傾向とかも分かってくるので、相談に乗ったりとかの協力は出来ると思います。ここにいる皆の会社もそれぞれ特色とか傾向があると思うんですよ。直接が無理だったら、塚本先生を通してでも良いのでアポイントを取ってもらえればと思います。せっかくこうして先輩がたくさんいるので。

塚本: ありがとうございます。頼もしい先輩がいると心強いですね。実際に求人を持って来てくれる卒業生もいたんですよ。このような卒業生と在校生のつながりをもっと強くしていきたいですよね。

塚本: 話は変わりますが、春山さんのポートフォリオを在校生で、参考にしている人が多いんですよ。

春山: とりあえず、当時は楽しんで描こうと思って。

塚本: 確かにね。それは凄く伝わってきました。

春山: 動きのある絵って勢いもあったほうがいいかなと思いまして。あとは、当時からI.Gに入ることを目標にしていたので、自分の絵柄も入れつつI.Gの作品っぽい感じのリアル調な絵を意識して描きました。

前田: 私、春山さんの絵を見たとき、I.Gさんっぽいって思いました!

春山: 本当ですか?見られていたんですね(笑)恥ずかしい…!でも、意識はして描いていました。

塚本: 就職活動時、宍戸君は悩んでいたよね?

宍戸: 今思えば、そこまで悩む必要も無かったと思うんですけど…。ボンズの試験には作文があって、普段絵ばっかり描いていて苦手意識があったので、先生に添削してもらえてありがたかったです。

久保田: 私も文章を書くにあたって分からないところがあって、先生に相談に乗ってもらった記憶があります。あの時は凄く助かりました。模擬面接も何回かして頂いたので、良い緊張感で本番に臨めました。

春山: 私も履歴書用の言葉遣いとか添削してもらいました。話言葉と文章の違いというか…やっぱり自分1人じゃ限界があるので、第3者の目に見てもらう機会は大事ですよね。

塚本: では最後に、これからこの業界を目指す人にメッセージをお願いします。

宍戸: 絵を描く職種ってたくさんあるじゃないですか?イラストレーターだったり、デザイナーだったり。その中でアニメーション業界に進むということは、動きを描くということをあらかじめ意識してもらえればと思います。

春山: 1枚で見せるのと動きで見せるのとでは、同じ絵でもぜんぜん違いますよね。

前田: 「動きを描くんだ」っていう気持ちでこの業界に来て欲しいですよね。

塚本: あと観察眼を磨いておくと良いですよね。

前田: そうですね。絵が上手い人は周りを見ていますね。あとはやっぱり集団作業なので、絵が上手いだけじゃなくで考え方とか人としてしっかりしていないとこの業界はやっていけないと思います。一生ものの仕事ですし。

春山: あらゆる面に目を向けることは大事ですね。

久保田: 何事も分からないことを聞ける学生のうちに先生とかにたくさん聞いて知識を増やすことは大事だなと思います。

塚本: 卒業生の皆さん、ありがとうございました。今後の活躍を期待しています。
同窓会の時など、また時間がある時はいつでも学校に顔を見せに来てくださいね。

 

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