2/3(日) 声優:福山潤さんゲストトークショー - アニカレ広場

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来校ゲスト帖

2/3(日) 声優:福山潤さんゲストトークショー

2013年02月22日

2月3日(日)、オープンキャンパスにて人気声優、福山潤さんのゲストトークショーが開催されました。只今放送中の「しろくまカフェ」のパンダくん役をはじめ、「青の祓魔師」「K」でおなじみの福山さんに声優とは?演じることとは何か?ということを熱く語って頂きました。司会は学校長と声優学科2年生、梶田 裕乃さんが務めました。

 

2013.2.3guest2

大人気放送中の「しろくまカフェ」にパンダくん役として出演中の福山さんにアフレコ現場の裏話などを聞いちゃいました!

 

そもそもの始まりは、「パンダ出来る?」って聞かれて「出来ます!」

いきなり「パンダ出来る?」って聞かれて、もちろん「出来ます!」(笑)と応えたらパンダ役のオーディションの話がきました。最初は、どのような声で演じていけばいいか全く想像がつかなかったのですが、現場の皆さんと一緒にバランスを取りながら声を決めていきました。なので、最初の頃の声と最近の声を比べると結構違うんですよ。(軽妙なトークはアドリブが多いのですか?の質問に)アドリブは殆ど行っていません。脚本がとても細かく練られていて、台本の時点でとても面白いんです。でも面白い分だけ、演じる側にはプレッシャーもあるんですけどね。                                                         続いて映画が大好評の「青の祓魔師」についてもお話を伺いました。

子供の頃に親に怒られていたことも、あながち悪い経験では無かったかなと思います。
TV版ありきではありますが、劇場版だけを観た人も楽しんでもらえるものを作りたいという意識はあります。やはり、毎週録っていた時から1年以上経過していますので、いくら以前演じていた役といってもそれなりの緊張感はありました。僕の役はずっと怒っている役で、ビックリするくらい「兄さん!!」って言ってるんですよ(笑)笑顔が無いキャラクターな分、感情のラインが一方向だと埋もれてしまうので、絵の表情を拾って怒る演技にも変化を付けたりしました。しかし、この作業は、TVシリーズから長く付き合っている役だからこそ出来ることだと思いますね。雪男がよく言う「宿題をやれ!」とか「こんなこともできないのか!」などのセリフは子供のころ、よく親に言われてきた言葉ばかりなんですよね。こうゆう言い方をすると相手が一番へこむとか、怒鳴るよりも訥々と言う方が効くとか色々選択が出来て、子供の頃に親に怒られていたことも、あながち悪い経験では無かったかなと思います。

年末に惜しまれながら最終回を迎え、2期の制作も決まった「K」についてのお話もお聞きしました。

アドリブは求められたら出来るようにしておかないと・・・!
オーディションで役が決まった時には、金属バットを振り回すような、ドチンピラな役で僕もマジで?って思いました。この作品はアドリブを求められることが多かったです。自分のキャラクターが画面にいるけど、台本にはセリフが書かれていなかったり、セリフの最初と最後が書いてあって中間は自分で考えて埋めて演技をしなければいけない時もありました。アドリブは脚本や演出の関係で、必要に駆られる場面も多々あるので求められたら出来るようにしておかないといけませんね。

演技をする上で大切なこととは?アフレコの場合と舞台などの顔出しの演技との違いについてお聞きしました。

伝えたいことを受け取って最後に渡すことが僕の仕事だと思っています。

僕も声優になってみて分かったことですが、実際に動きながら演技をした方が楽なんですよね。そのほうが、体に合った声を出せたりするんです。だけど、僕らは止まって演じないといけない。体の生理にないものをさも生理があるように表現しなくてはいけない所というのがとても難しい所です。(例えばサッカーボールを蹴ったり、相手から殴られた時のような…)自分の中でいかにリアリティを持って演じていくかが、とても大切だと思います。僕らは受け渡す側で、視聴者は感じ取ってくれる。お互いの信頼関係、相互関係が成り立つものなんですよね。いろんな人が関わって絵を作って、それを僕らが受け取って演技をしていくこと。伝えたいことを受け取って最後に渡すことが僕の仕事だと思っています。

 

来場した中学・高校生のアニメ、マンガ・イラスト、声優を目指す後輩たちへのメッセージを頂きました。
声優志望の方はもちろんですけど、アニメーションやマンガ家志望の方は本当に頑張って頂きたいです。僕らの仕事はアニメとマンガを描く人が居なかったら成立しないんです。アニメーターという仕事は声をあてる元になる芝居を作る人です。立場や、やっていることは違うけれど、アニメーターも声優と同じ役者であると僕は考えています。なので、将来アニメーターやマンガ家を目指している人は、場所は違うけれど、一緒に頑張っていつか一つの作品を共に作ることが出来たらいいですね。そして、声優を目指している方たちは、将来僕のライバルになるかもしれないので、ほどほどに頑張ってください(笑)

 

最後に、参加者全員と記念撮影をし、この日のゲストトークショーは終了しました。集合写真はポストカードにして参加者全員にプレゼントします。楽しみにしていてくださいね!福山潤さん、お忙しい中、ありがとうございました。

なお、当日の午前中は恒例の在校生向け特別授業!

いつか現場で出会う後輩達に大先輩の福山さんから熱いメッセージを頂き、声優や演技について多くを学ぶことができました。

 

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